スタッツ 応用(Level 2)
ビューの切り替え
画面上部のトグルで 5 つのビュー を切り替えます。アクションタブ(サーブ・レセプション・…)と組み合わせて使ってください。
選手別 / ローテ別 / 選手×ローテ / ラリー分析 / 成長グラフ
「ラリー分析」はスパイクタブ専用です。
ローテーション別ビュー
「ローテ別」 タブに切り替えると、ローテーション(S1〜S6)ごとの得点傾向が確認できます。
SO率とBP率
SO率(サイドアウト率)
そのローテーションで 相手サーブ を返してポイントを取れた割合。
低い = サーブカット・攻撃の精度が課題。レシーブポジションやセット開始ローテの参考に。
Break率
そのローテーションで 自チームサーブ 時に連続得点できた割合。
高い = サーブ力・ブロック力が発揮できている。
活用例
S1 ローテーションの SO率が低いから、レシーブポジションを変えてチーム練習してみよう
個人プレーの内訳を確認
表の行を タップ すると、そのローテーションでの 個人プレー評価の内訳 が表示されます。誰のどのアクションが効果率を押し上げているか/引き下げているかをラリー単位で確認できます。

選手×ローテ ビュー
「選手×ローテ」 タブに切り替えると、選択した選手の コート上の位置(P1〜P6)別 に、その選手のアクションがどう変化するかをヒートマップで確認できます。
選手の下段には 「チーム全体(比較)」 ヒートマップが並んで表示され、その選手の位置別傾向がチーム平均と比べて高いのか低いのかをすぐに見比べられます。選手未選択でもチーム全体ヒートマップだけは表示されます。

ヒートマップの読み方
- 各セル = ポジション(P1 / P2 / … / P6)でのその選手のアクション
- 色の濃さ = 効果率/本(または貢献度/S)の大きさ。青はプラス、赤はマイナス
- 例:レセプションタブで「P1(ライト後衛)だけ赤く沈む」 → そのローテでのレセプションが苦手な傾向
レセプション・スパイクなどアクションを切り替えて、ローテごとに苦手な役割が露出していないかをチェックします。
活用例
ライトの位置にいる時のレセプションの効果率が低いから重点的に練習しよう
ラリー分析
スパイクタブを選んでから 「ラリー分析」 ビューに切り替えると、スパイク直前のレシーブ(自チームのレシーブ・チャンスボール処理)の質ごとに、スパイクの効果率がどう変わるかをマトリクスで確認できます。
選手セレクタで個人マトリクスを切り替え、下段に 「チーム全体(比較)」 が並びます。CSV エクスポートも対応しています。

活用例
C パスの時のスパイク効果率がチーム平均より低いから、二段トスを打つ練習を重点的にやろう
入りパスの分類
スパイク直前のアクション(トスは 1 段透過してさらに 1 個前を見ます)を以下の 5 行に振り分けます。
| 行 | 内容 |
|---|---|
| A/Bパス時 | 入りボールが A パスまたは B パスに分類されたケースの合計 |
| (内レセA) | A/Bパス時の内訳のうち、直前が 自チームのレセプション で評価が A パス だった分 |
| (内レセB) | A/Bパス時の内訳のうち、直前が 自チームのレセプション で評価が B パス だった分 |
| Cパス時 | 入りボールが C パスに分類されたケース |
| その他 | 上記いずれにも該当しない(評価なし・前のプレーが取れていない等) |
A/B 行と「内レセA / 内レセB」の関係
A/Bパス時 には、サーブレシーブだけでなく ディグ・チャンスボール処理・スパイクのリバウンド・自チームサーブの相手返球 なども含めて A/B 相当の入りボールがすべて集計されます。
そのうち サーブレシーブ起点(serve → receive → spike)の分だけ を切り出して見たいときに、内訳の 内レセA / 内レセB が役立ちます。レシーブ評価が A だったときと B だったときで決定率がどれだけ落ちるかを見ると、A 取り切れたかどうかの価値が定量化できます。
ディグ・チャンスからの A/B 相当は内訳には含まれず、A/Bパス時 − 内レセA − 内レセB がおおよその「ラリー中入りボール由来の A/B」になります。
トス品質で絞り込む(スパイク)
スパイクの条件には、ブロック枚数と同じ形で 「トス品質」(スパイク直前のトスの評価: A トス / B トス / C トス)のチェックがあります。チェックを外したトスの直後のスパイクは集計から外れるので、「A トスのときだけの効果率」「C トスでも打ち切れている選手は誰か」を 選手別・ローテ別・選手×ローテ・ラリー分析 のどれでも確認できます。選手はトスを上げた選手ではなく スパイクを打った選手 です。期間集計ではスパイクの条件バー、試合のスタッツでは 条件設定 に出ます。
トスの評価は次の 5 段階で記録します。
| 評価 | 判定基準 | 結果 |
|---|---|---|
| A トス | 理想的なトス。スパイカーが最高打点・万全の助走テンポでコースを打ち分けられる | 継続 |
| B トス | 良好なトス。スパイクは打てるが、コース幅や高さにわずかなズレがある | 継続 |
| C トス | トス失敗。ネットに近すぎる / 離れすぎる。スパイカーが強打できず、フェイントやリバウンド処理を余儀なくされる | 継続 |
| D トス / 相手返球 | トスが直接相手コートに返球。またはトスが悪すぎてスパイカーがチャンスで返球するレベル | 継続 |
| 失点 | ドリブル(ダブルコンタクト)、キャッチボール(ホールディング)、パッシング、相手コートへの直接誤返球など | 相手に得点 |
以前の評価名との対応
以前の「成功 / 小ズレ / 大ズレ / 相手に返球 / 反則」は、そのまま A トス / B トス / C トス / D トス・相手返球 / 失点 に読み替えて表示されます。記録済みの試合を入力し直す必要はありません。
絞り込みの選択肢は A・B・C トスの 3 つです。D トス・失点・ツーアタック(下記)はスパイクにつながらないため選択肢にありません。
絞り込み中は、直前のトス評価が記録されていないスパイクは集計から外れます。トスを 1 本ずつ記録するのは主に 音声入力 なので、タップ入力の試合はほとんど対象外になります(トス評価付きのスパイクが 1 本も無いときは、チェック自体が出ません)。
ツーアタック
セッターが 2 本目を直接攻撃した ツーアタック は、トスの代わりに記録します(同じタッチでトスとツーアタックの両方は記録しません)。評価は 3 種類です。
| 評価 | 意味 | 結果 |
|---|---|---|
| ツーアタック成功 | セッターの 2 本目の攻撃で得点した | 得点でラリー終了 |
| ツーアタック継続 | 2 本目を攻撃したが、相手が拾ってラリーが続いた | 継続 |
| ツーアタックミス | 2 本目の攻撃がミス・被ブロックで失点した | 失点でラリー終了 |
記録の仕方
- タップ入力: セッターを選び トス を選んだあと、評価ボタンの下にある 「ツーアタック」 をタップすると、成功 / 継続 / ミス の 3 ボタンに切り替わります
- 音声入力: 「12番 ツーアタック成功」「12番 ツーアタック継続」「12番 ツーアタックミス」のように言います。「ツー成功」「ツー決めた」「ツー失敗」などの短い言い方も使えます。背番号を省くとセッターに指名した選手になります。「ツーアタック」だけだと 継続 になります
スタッツでの見方
- トス タブを選ぶと、アクションタブの下に 「集計対象: トス / ツーアタック」 の切り替えが出ます(試合のスタッツ・期間集計とも)。選手別・ローテ別・選手×ローテ(ポジション別)・成長グラフのすべてに効きます。トス(A〜D・失点)とツーアタック(成功・継続・ミス)は母集団を分けて集計するので、片方の効果率がもう片方に混ざることはありません
- CSV でもトスとツーアタックは別のセクションとして出力されます
- スパイクの「トス品質」の絞り込みにツーアタックはありません(ツーアタックの後にスパイクは続かないため)
入りパス品質別トス
ラリー分析ビューで トス タブを選ぶと、トス直前の 1 本目(レセプション・ディグ・チャンスボール)のパスの質ごと のトス評価が並びます(ラリー分析ではスパイクとトスのタブだけが出ます)。表の上には、スパイクのラリー分析と同じ 半円ヒートマップ が出ます(スパイク・トスとも、図の右上の i で区画ごとに何を数えているかを確認できます)。レセA / レセB はレセプション直後、AB合計はラリー中のディグなども含めた A/B パス全体、C は C パスの後のトス効果率です。行がパスの質(A/Bパス時・Cパス時・その他。A/B 行には内レセA / 内レセB の内訳付き)、列がトスの評価(A〜D トス・失点)、選手は トスを上げた選手(セッター) です。見出し右の i(見方) で説明を開けます。
| 見るところ | 読み方 |
|---|---|
| A/Bパス時に A トスの割合が低い | 良いパスを活かせていない。セッターの基本精度の課題 |
| Cパス時でも B トス以上が多い | 乱れたパスを立て直せている。効果率が A/B 行に近いほど修正力が高い |
| 個人とチーム全体(比較)の差 | セッターごとの得意・不得意。控えセッターとの比較にも使える |
- 対象は評価(A〜D・失点)を付けた自チームのトスだけ。評価の無いトスは数えません
- ツーアタックはトスではないので含めません(トスタブの「集計対象: ツーアタック」で見られます)
- 効果率/本・貢献度/S の重みはトスの設定値。トスを 1 本ずつ記録するのは主に 音声入力 なので、タップ入力だけの試合はデータが少なくなります
- CSV エクスポートにも同じ表が続きます
ブロック枚数別スパイク
ついたブロック枚数(0枚 / 1枚以下 / 2枚前後 / 3枚)ごとのスパイク結果です。ブロック枚数は 音声入力 でだけ記録できるため、記録が無い場合は表の代わりに 「音声入力で解放」 の案内が表示されます。
相手アクションの扱い
直前が相手のサーブやスパイクだった場合(自チームがその場で打ち返したケース)も、相手側の評価から A/B 相当か C 相当かを推定して分類しています。たとえば相手スパイクが ab_pass と評価されていれば、自チームの返球はその後 A/B パス時に集計されます。
レセアタック比較(レセプションタブ)
選手別 ビューで レセプション タブを選ぶと、「表示選手」と同じ行の右端に 「比較軸」 の切替が出ます。
レセプション
レセプションそのものの成績。A/B/C パスの内訳と効果率を見る、従来の表示です。
レセアタック
その選手がレセプションした直後のスパイクの成績。散布図も表もまるごと入れ替わります。
レセアタック に切り替えると、散布図は 横軸=レセプション効果率/本 × 縦軸=レセアタック効果率/本 になります。 どちらも同じ「効果率/本」なので、グレーの斜線(縦軸=横軸) を補助線として引いています。
目標は右上
斜線より 下 にいる選手は、返球の評価に対して、そこからの攻撃が伸びていない状態です。伸ばし方は 2 方向あります。
- 右に動かす(純粋にサーブカットをうまくする) — A/B パスの本数を増やし、レセプション効果率そのものを上げる
- 上に動かす(返球の質を上げる) — 同じ位置に上げるにしても、セッターが動かずに触れる高さ・スピードにする、スパイカーが助走に入りやすいタイミングで返す
この 2 つを組み合わせて右上に近づけることが、そのまま SO率(サイドアウト率)の向上 につながります。 斜線より 上 にいる選手は、レセプションの評価以上に攻撃が決まっている状態です。返球後の組み立てがうまくいっているので、その形をチームで共有しましょう。
散布図右上の「i」ボタンから、同じ内容を図解で確認できます。
表もレセアタックの成績(決定・継続・被ブロック…)に入れ替わり、先頭の 「レセ」 列でその選手が 返したレセプションの本数が分かります。行をタップすると、そのレセプションから誰が打ったのかの内訳が出ます。
活用例
レセプションの効果率は高いのに、そこからの決定率が伸びない選手がいる → 返球の質は良いので、 その選手がレセした時のトス回し・コンビを見直してみる
レセアタックの数え方は「レセアタック」タブと同じです(レセプション直後の 1 本のみ。チャンスボール返球は除きます)。打ったのが本人でなくても、レセプションした選手の行に入ります。相手チームのレセプションは記録されないため、この比較に相手チームの行は出ません。
相手チームとの比較
選手別ビューのテーブル最下部に 「相手(チーム名)行」 があります。「相手チームを選択」 パネルから対戦相手を選ぶと、その相手だけを抽出した数値を出せます。
複数チームを同時選択すると合算した参考値になります。
例えばサーブタブで自チームと相手チームの効果率を並べると、どちらのサーブがより攻撃的か を一目で確認できます。

成長グラフ
全体集計画面で 「成長グラフ」 ビューに切り替えると、試合日順の選手成長グラフが表示されます。

グラフの見方
| 線の種類 | 内容 |
|---|---|
| 青い線 | 選択中の選手の推移(出場した試合のデータ点を実線で結ぶ) |
| 点線 | チーム平均 |
| 薄い点線 | 出場記録のない試合の前後を繋ぐ |
凡例は右上に表示され、格子線は薄グレーで描画されます。
グラフ指標の切り替え
指標セレクタで 3 種類の指標を切り替えられます。
| 指標 | 内容 | Y 軸 |
|---|---|---|
| 効果率/本 | 評価スコア ÷ 試技数(1 本あたりの質) | −5 〜 +5 で固定 |
| 貢献度/セット | 重み付きスコアを出場セット数で割った値 | データに合わせて自動 |
| 〇〇率 (%) | 最高評価(サーブならエース、スパイクなら決定など)の割合 | 0 〜 100 |
効果率/本 は本数の影響を受けない選手の質、貢献度/セット は出場時間あたりの貢献量、〇〇率(%) は決定打・エースなど派手なプレーの割合をそれぞれ示します。試合数が増えてきたら、これらを併せて見ることで「質は高いが本数が少ない」「本数は多いが効果率が低い」といった傾向を切り分けられます。
重みカスタマイズ
選手別ビューで 条件設定→重み を開くと、各評価の重みを自由に設定できます。

重みのデフォルト値と調整例
チームの特性に合わせて評価の重みを変えることができます。 良い例:サイド攻撃中心のチームだからAパスとBパスの評価の差は小さくしよう →チームの点の取り方をデータ上でも明確に認識した上での変更はOK 悪い例:サーブミスは減らしたいからサーブミスの重みを大きくしよう →サーブミスを減らすことが本当に勝利につながるのか(弱いサーブが増えて相手のAパスが増える可能性がある)データで検証してから重みは慎重に編集すべし!
重みは全試合共通
変更した重みはそのセッションの全表示に適用されます。試合ごとに異なる重みを使いたい場合は、集計画面を開き直してください。
:::
コース分析の絞り込み
スパイク/相手分析のコース分析画面では、画面下部の 集計バー と並んで以下の絞り込みが使えます。
- レセアタック / レセアタック以外 の 2 つのチェックボックスで、ラリー内最初のスパイク × 相手サーブ起点のスパイクだけ/それ以外だけを抽出
- ローテ別セレクタ で特定のローテーション(S1〜S6)に絞って表示
- レセした選手セレクタ(選手セレクタの下)で、その選手がレセプションした直後のレセアタックだけを表示
「レセした選手」で絞ると何が分かるか
「#6 がレセしたときのアタックはどこに集まっているか」「特定のレシーバーのときだけコースが偏っていないか」を、コート図の上でそのまま見比べられます。選ぶと自動で レセアタックのみ の表示に切り替わり、外すと元に戻ります。
レセした選手は、通常モードの試合に分析モードの試合を紐づけているときだけ分かります(分析モード側はレセプションの位置しか記録しないため、通常モード側のラリーとセット・スコアで突き合わせて選手を特定しています)。紐づけていない場合や、分析モードの試合を直接開いている場合はセレクタが出ません。全体集計(スタッツ集計)のコース分析でも、紐づけ済みの試合であれば同じように使えます。
絞り込み欄は折りたためます
条件が増えてコート図が下に押されるため、線モードから「レセアタック / トランジション + ローテ」の行まではひとまとめに折りたたまれています。上部のバーをタップすると開き、もう一度タップで閉じます。閉じているあいだも、バーには いま効いている条件の要約(例: スパイク → 打球先 / #6 / レセ #6 / 前衛のみ)が出るので、条件を見失いません。
評価フィルタ・打ち方フィルタ・トス位置ゾーン・集計バーは折りたたみの対象外で、常に表示されます。
集計バーは画面最下部に固定表示され、フィルター適用後の本数・割合がそのまま確認できます。
CSV エクスポート
選手別・ローテーション別・ラリー分析の各ビューでは、画面上部の 条件設定→表示→CSV に出力 から現在の集計内容を CSV でダウンロードできます。
スプレッドシートで二次加工したり、コーチへの共有資料に貼り付けたりするのに便利です。